妄想インタビュー|ロンロン vol,1
はじめまして。妄想インタビュアーの佐藤です。
突然ですが、動物たちって、普段言葉を喋りませんよね。でももし、言葉を喋れたら。本当はこう思ってるんじゃないの?仲間との関係はどうなんだ?この連載は、そんな空想を巡らせながら書いたインタビュー連載です。しばしの間、私の妄想にお付き合いいただけると嬉しいです。これからどうぞ、よろしくお願いいたします!
ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
ちょっと、皮肉ですか?やめてくださいよ(笑)こちらこそよろしくお願いいたします。
ーー初っ端から失礼かもしれないのですが、人に見られるって嫌じゃないですか?
あー確かに、考えてみれば変ですよね。生まれたときから人に見られて育ってきました。それが普通だったんですね。なので特に嫌だなあとか、見ないでよ、とかは思いませんでした。僕だけじゃないですし、そういうもの、と思って過ごしてきた感じですかね。正直、こんなこと考えたことなかったです。今日は実りのあるインタビューになりそうですね。
ーーそうなれば私も嬉しいです。食事はどうされているんでしょうか?
食事? 笹ですよ。いや本当ですよ。笹はね、飽きないですね。ずっと食べていられます。飼育員たちはリンゴやニンジンもくれます。「ごちそうだよ~、嬉しいでしょう~?」という顔で与えてくるので、無理やり喜んでいるんです。それで飼育員が喜んでくれるなら、それが一番ですから。意外ですよね、パンダも気を遣うんですよ(笑)「パンダの気遣い術」って本を出版したいくらいです。これ、結構本気ですよ。
ーー(苦笑)。睡眠時間が多いイメージがあるのですが、実際どのくらいになるのでしょうか。
睡眠時間は、9~12時間になるんですかね。日の出は見たことないです。朝って、眠いじゃないですか。そういう生理現象には逆らわないのが我々パンダなんですね。もちろん個人差はありますけど、僕なんかは思考が偏ってますから、早起きするなんてバカだと思ってます。
ーー偏ってますね…。
パンダにはひねくれ者が多いかもしれません。白黒はっきりつけたがるんですね。だから極端な思想を持つ奴は多いですね。この前も、「四足歩行禁止」のデモが行われてました。まあ僕は興味ないので。どうでもいいですね。
ーーははは…。(つづく)
というところで!初回、いかがだったでしょうか…?ニヤニヤしていただけていたら嬉しいです!
次週は、飼育員さんとの苦い思い出?や、プロとしての悩みなど、さらに本心に迫っていきますよ。どうぞ、お楽しみに!!
(ここに書いてあることは、すべて私の妄想です。事実は1つもありませんので、うっかりウンチクとして話してしまわぬよう、ご注意ください!!)