妄想インタビュー|サリー
こんにちは。妄想インタビュアーの佐藤です。
突然ですが、動物たちって、普段言葉を喋りませんよね。でももし、言葉を喋れたら。本当はこう思ってるんじゃないの?仲間との関係はどうなんだ?この連載は、そんな空想を巡らせながら書いたインタビュー連載です。しばしの間、私の妄想にお付き合いいただけると嬉しいです。3回目の本日は、アフリカ在住のラクダのサリー様にご登場いただきます。どうぞよろしくお願いいたします!
ーこんにちは。本日はよろしくお願いいたします。
あらそんなにかしこまらないでちょうだいね。どうぞよろしく。
ーサリーさんは、何をしているときが一番好きですか?
うーん、歩くのは好きよ。ゆっくりゆっくり進んでいくの。自分のペースでね。時間の流れがゆっくりなのがいいの。
ーやっぱり砂漠が好きですか?
そうねー。似合う場所に居ていたいっていうのは思うわよね。夕日に照らされたわたし、ものすごく優美なのよ。ただ好きかと聞かれると微妙かもしれないわね。
ー本当は行きたい場所があるということですか?
うーん。この場所は好きなのよ。ただねぇ。ほら。見渡してごらんなさいよ。周りにはラクダしかいないの。退屈な毎日よ。
ーたしかに、言われてみればラクダしかいないですね。
毎日同じ顔を見続けるの。正直もう飽き飽きしているわ。
ーそうだったんですね。もしどこかに行くとしたら、どこに行きたいですか?
そうねぇ…。実はわたし、ずっと夢があって。わたしね、一度ロンドンに行ってみたいの。むかし背中に乗せた若い旅人が話してくれてね。ロンドンの街並みはとってもオシャレで、行き交う人はみんな楽しそうだったって。そのとき思ったわ。私もいつか鮮やかなスカーフとか巻いて、街の中を歩いてみたい!って。
ーいいですね。スカーフも似合いそうです…!
ふふふ。いつか行きたいのよね。でもまあ今はまだいいかなって思ってるわ。なんだかんだ今の仲間が落ち着くの。平穏な暮らしが一番よ。
ー平穏が一番、わかります。私も…って、サリーさん。どうしました?
…いつかいつかって、わたしはいつも先延ばしにしてきた。でもそれって良くないわよね。いきなり都会に出ていく勇気が無かっただけなのに。もうわたしったらそんなことにも気付かなかったなんて!
ーサリーさん…??
インタビュアーさんありがとう。おかげで憧れの気持ちを思い出せたわ。憧れの場所に行くのは早い方がいい。そうでしょ?
ーそうですね…?勢いがすごいですが、大丈夫ですか…??
わたし、行ってくるわ。ロンドン!なんだか足が軽くなったような気がするわ。じゃあ、また帰ってきたら会いましょうね。ごきげんよう、さようなら♪(サリーさん向こうへいってしまう)
ーあ、えっと、いってらっしゃい……!
ということで、サリーさんが行ってしまったので、インタビューは以上になります…。活気あふれる自由な方でしたね。とほほ。サリーさん、改めて貴重なお話、ありがとうございました。
ここに書いてあることは、すべて私の妄想です。事実は1つもありませんので、うっかりウンチクとして話してしまわぬよう、ご注意ください!!今回も読んでくださりありがとうございました!また次回もお楽しみに!!