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妄想インタビュー|アンドリュー
妄想インタビュー|アンドリュー
こんにちは。妄想インタビュアーの佐藤です。突然ですが、動物たちって、普段言葉を喋りませんよね。でももし、言葉を喋れたら。本当はこう思ってるんじゃないの?仲間との関係はどうなんだ?この連載は、そんな空想を巡らせながら書いたインタビュー連載です。しばしの間、私の妄想にお付き合いいただけると嬉しいです。5回目の本日は、ライオンのアンドリュー様にご登場いただきます。どうぞよろしくお願いいたします! ー改めましてアンドリューさん、本日はよろしくお願いいたします。どうも。お願いします。ー最近物騒なニュースが多いですが、アンドリューさんも心配ごととかあったりします?…。ないですね。心配したって仕方ないです。来るものは来るので。ーさすが百獣の王…!貫禄がありますね。ライオンの皆さんの動じない姿勢って、いつもすごいなって思ってて、これってどうやって身に付けられたんでしょうか?ありがとうございます。動じないと言われれば聞こえがいいですが、本当に、どうでもいいだけで。ーどうでもいい…といいますと?本当に全部、どうでもよくて。何にも興味が無いので、何にも動じないキャラになってしまったのが正直なところですね。ーえっと、まだ飲み込めてないんですが…そうなんですか?えっと、私たちの暮らす地域では、動物たちがよく背比べとか、力比べとかしてるんですね。毎日飽きずにやってて、ほんとどうでもいいなーと思いながら私たちライオン勢はボーっとしてたんです。そうしていたら何故かいつの間に「アイツらってガチで強いらしい」という噂が流れ、今に至るというところです。ーなるほど…。噂には流石にびっくりされましたよね…?なんか注目されてるなーとは思いましたが、特に気にすることもなかったですね。ーそうなんですね。ちょっと衝撃受けてますが、ケンカすることとかあったりはするんですか?ケンカ…。あまりしないです。なんか挑んでくるやつはたまにいますが、目を合わせると逃げていきます。普通に話しかけてくれればいいのに、と思ってるんですがね。ー意外と平和主義なんですね。はい。穏やかに暮らせていけるのが一番大事です。ーなるほど。動物界で切っても切れない話だと食料についてなのですが、食べ物は自分で調達しているんでしょうか?昔は自分で調達していたという話も聞きますが、今は全部貰いものですね。毎日食べ物を届けてくれるシマちゃんとか、ゴロウくんとか。ほんと助かってます。ー失礼ですが、脅してたりはしてない…ですよね…?はは(笑)してませんよ。ただあの時の噂が定着したおかげですね。強いらしい、という噂のお陰で良い扱いを受けるようになっていって。結果オーライといったところですかね。ーなるほど。。座右の銘とかってあったりしますか?そうですね。初めて訊かれましたが、…「棚からぼたもち」ですかね。ぼたもち落ちてきたら、うれしいじゃないですか。ーなるほどなるほど。整理がついてきました。ライオンのあのイメージ像は、周りが自然に作り出したものだったんですね。そう、なりますかね。まあどうでもいいですが。皆さんもほんと、頑張りすぎなくていいんですよ。周りが勝手に評価してくれることもあります。ー(苦笑)。ライオンさんの新たな一面が知れたというところで本日は貴重なお話をありがとうございました。ありがとうございました。《編集後記》いやー、さすがに動揺を隠せませんでしたね。ライオンって強くて威厳があって王様!!のイメージだったので。まさか、楽して食料も持ってきてもらってる、言うなればニートだった訳ですもんね。勘違いも勘違い。周りのこととか、ほんとうにどうでもいいんだな、というのが伝わってきました。なんだか私まで肩の荷が下りてきた気分です。
妄想インタビュー|タロウ
妄想インタビュー|タロウ
どうぶつの隠れた本心を覗き見る「どうぶつ妄想インタビュー」。 今回ご登場いただくのは、森で謝罪代行を営む、アライグマのタロウさんです。タロウさんは、3年前に森界で初の謝罪代行業をスタートさせました。 謝罪代行??森で??きっとそう思われる方も多いですよね。私も最初は耳を疑いました。 でも、お話を聞いていけばいくほど、タロウさんが謝罪代行を選んだ理由、そして森の中のリアルが分かってきました。今では、○○や○○を顧客に抱え、大忙しのタロウさん。本日はタロウさんに、自分の得意を見つけ、得意なことで生きていく術を伺いました。 ーまず一番気になるのが、どうして森で謝罪代行なんでしょうか? そうですよね。理由は2つあって、「欲しがる動物たちが多かったから」と、「向いていたから」です。一度、友人のミチルに頼まれて、本人の代わりに謝りにいったんです。そしたらそれがすごく感謝されて、月に2~3匹から頼まれるようになっていって。で、「これって仕事になるのでは…?」と思い始めたのがきっかけです。 ー向いていたから、というのは? これは最近分かってきたことなんですけど、僕って、「なんか許しちゃう顔」らしくて。友人が言うには、目の丸みがポイントらしいです。生まれつき元々持っている性質が、謝罪に向いていたんでしょうね。 ー子供の頃から謝ることは多かったんでしょうか? いえ、僕はなんというか、謝らなくても許してもらえてたんですよね。 シカさんの角を折ってしまったときも、雨の中で足を滑らせたワニさんに大笑いしてしまったときも。相手の怒りを察して黙っていたら、呆れた様子で去っていってくれました。周りからは、「なんて得なヤツなんだ」と思われてたと思います。 ーでもそこから仕事に繋がる訳ですね。 はい。人間界にも謝るシチュエーションってたくさんありますよね。当然同じように、森にもあるんです。そして森に棲む動物たちも、人間と同じ、謝りたくない生き物なんですよね。 ー例えばどんな時に謝りにいくんでしょうか? 直近だと、食事当番をサボったのがバレたから謝ってほしいとか、溜めてた食料を食べてしまったとか、ふさげて木の幹を揺らしてたら、木の上の方にいた鳥さんを怪我させてしまったとか。いろいろありますね。 案件によりますが、クルミとか綺麗な葉っぱとかの手土産を持って謝りにいけば、穏やかに解決することが多いんです。言葉も割と慎重に選んで喋ってますが。 ー謝るのって嫌じゃないですか?自分は全く関係ないのに。 そうですよね、その感覚が一般的だと思います。ただ僕は別に嫌じゃないです。むしろ、これで対価を貰えて暮らしていけるなら、こんな楽な仕事は無いと思っています。頑張ってないのになぜか褒められる経験は、誰にでもあるんじゃないでしょうか。僕にとってのそれが、謝ること、だったんです。 ーまさに天職なんですね。自分の得意を見つけるにはどうすればいいと思いますか? 頼まれたらとりあえずやってみる、ですかね。僕のきっかけも、「友人に頼まれてやったら喜ばれたこと」ですから。今までの僕を見てきた友人が、僕に出来そうだから頼んできてるわけで、その直感はだいたい当たってるんじゃないかなと思っています。少し逸れますが、だから友人のミチルには本当に感謝しています。 ーちなみにミチルさんは何をやらかしたんですか? これ言っていいのかな(笑)すぐ近くに蜂たちが沢山暮らしてるんですが、蜂蜜をね、ちょっとだけ舐めちゃったんです。ほんのちょっとだけ。そしたらそこから毎日、蜂たちから総攻撃されるようになって。怖くて家から出られなくなって、僕に連絡したってわけですね。ミチルって、イノシシですよ。あの狂暴で有名なイノシシ。ほんと情けない話ですよね(笑) ー小さい群れも油断できない…。イノシシでも大量の蜂には敵わないんですね。 まあそうですね(笑)自業自得です。でもそこが僕の稼ぎチャンスになっているので、悪いともなんとも言えないのがもどかしいですね…。トラブルは無いに越したことはない、でも起きてしまうのがトラブルです。 ー森も人間界も同じですね。最後に一言お願いいたします! はい。僕は、楽して生きていたい怠惰なアライグマです。いまある状況で頑張れるなら頑張ればいい。でも、頑張れなかったから他を探しました。どんなに狭くても、頑張らないで出来ることってきっと誰にでもあると思います。 それでもし間違えて誰かに迷惑をかけてしまったら。そのときはぜび、僕を呼んでください。クルミと綺麗な葉っぱを持って、どんな場所にも駆けつけます。
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