妄想インタビュー|井伊かをり

2024年10月19日

こんにちは。妄想インタビュアーの佐藤です。

突然ですが、動物たちって、普段言葉を喋りませんよね。でももし、言葉を喋れたら。本当はこう思ってるんじゃないの?仲間との関係はどうなんだ?この連載は、そんな空想を巡らせながら書いたインタビュー連載です。しばしの間、私の妄想にお付き合いいただけると嬉しいです。

本日は「牛と人間の共生」というテーマで、井伊かをりさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。



ー井伊さん、本日はよろしくお願いいたします!

ー今日を楽しみにしてきました。よろしくお願いします。

ー井伊さんは10年前に、牧場アロマオイルブランドを立ち上げ、今や年間売り上げ2億円を超える大人気ブランドにまで成長させたんですよね。改めて商品のご説明をしていただいてもよろしいでしょうか?

ーはい、ありがとうございます。私が立ち上げたというよりも、当時の飼育員(現・社長のヤマネさん)が私の代わりに立ち上げてくれたというほうが正確ですね。牧場アロマオイルは名の通り、牧場の香りがするアロマオイルです。専用デフューザーに1滴垂らすだけで、お部屋やお風呂の中を牧場の香りで満たしてくれます。


ー…結構特殊な商品だと思うのですが、開発のきっかけは何だったんでしょうか?

ーそうですよね。初めての方にはいつも驚かれます。あれは私が39歳になる年の夏でした。生まれたときからこの匂いを嗅いではいたんですが、別になんとも思っていなくて。
でもあるとき一度、牛同士の交流会があり、牧場を出て、車に乗って、都会のレストランに行ったんです。そうしたらびっくり。なにこの匂い!!!
鼻にツンとくるというか、意識が飛びそうになるくらい強くキーンとする匂いが突き抜けてきたんです。なんとか耐えたものの、非常にしんどかったのを覚えています。。
そのあとの牧場に帰ったときの安心感といったらもう。そこで初めて、この牧場の匂いが好きなんだと自覚しました。
そしてこの魅力を我々牛しか知らないのってもったいなくないか?!と、なんとかヤマネさん(当時飼育員・現社長)の協力も仰ぎ、開発に漕ぎつけた訳です。


ーなるほど。ではズバリ、この牧場の香りの魅力を教えていただけますか?

ーはい、独特ではあるんですが、優しい香りだと思うんです。この、自然の土の奥深くから一瞬で湧いてきたような、匂いの圧は強いけどゆったりもしている感じ。
一言では言えないこの凝縮されてるところが魅力ですね。毎日、「あー今日も包まれてるなー」と感じるんです。
朝、目覚めたときの1呼吸目、空気が体に巡っていく感覚は最高なので、ぜひ試していただきたいです。


ー1番苦労された時期はいつ頃だったんでしょうか?

ー開発までは意外と順調にいったんですが、その先がもうとんでもなく大変でした。販路を増やすべく、まず色々なお店に電話をするんですが、アポが取れない取れない。
今思うと、まあそうだよなとなりますが。牛なので。『牛から電話きたんだけど!!』って、今思えばめちゃくちゃ怖いですよね。今ではもう笑いごとですが、当時はなぜ?なぜ?と苦しかったのを覚えています。300件くらい電話して、全部断られてたんですから。それでまたヤマネさんに相談したら、「牛だからじゃない?」って言ったんです。

ー拍子抜けしましたが、代わりにヤマネさんに電話してもらうと、「とれたよ」と言うんです。あんないつもボーっとしてるのに、やるじゃんヤマネ!!と。あの時は嬉しくて嬉しくて。
しりもち着いちゃって翌日仕事休んだ記憶があります。

ーしりもち…!相当嬉しかった、ってこと、なのですかね?(苦笑)あとなんだか私、ヤマネさんのファンになりそうです。

ーそうですか、ヤマネも喜ぶと思います(笑)


ーそれでは最後に、今後についての考えなど聞かせていただけますか?

ーはい、今まではデフューザーの形や様々な用途の提案として商品開発をしてきたのですが、今年からは牧場の匂いのレパートリーを増やしたいと計画しています。牧場の匂いって言っても、土地によって若干匂いが違うんですね。
その違いを、例えば秋田の牧場と広島の牧場の違いに気づけるような日本にしていきたいです。日本を、土地土地の生活をつくるのは空気です、匂いです。
牛にとっても日本は我が国。大事な我が国ですから。日本が安心して暮らせる社会のために、私たちは牧場の匂いが必要だと踏んでいます。

ーなるほど。壮大ですが、なんせ人間と牛がタッグを組んだ最初の企業ですから、もう何でも成し遂げてくれそうな気がしています。本日はどうも貴重なお話をありがとうございました。

ーこちらこそありがとうございました。


  株式会社bokuでは、一緒に進んでくれる仲間を募集しています。

募集職種 牛と人間をつなぐ(営業)

応募条件 牛であること。(今回は牛採用となります)
     人間の気持ちを汲み取れる方大歓迎
     牧場の匂いを言語化できる方大歓迎

勤務地 福島県矢空根町(リも~トワーク可)

勤務時間 6:00-22:00のうち4時間
(牛それぞれの働き方が可能です)

初任給 草4俵
※当社は歩合制の給与制度を実施しています。

休暇 年間休日120日、週休5日制


正直だいぶ優しい雇用条件だと思います。くれぐれも無理はしてほしくないんです。
今回は牛限定の採用とはなってしまうのですが、興味持っていただけた方、ご連絡お待ちしています。
boku_saiyou@bokujou.suki.com


いかがだったでしょうか?人間も牛もともに協力できるんだと証明した株式会社boku。これからの活躍も楽しみです!
改めて井伊さん、貴重なお話を本当にありがとうございました。

以上、妄想インタビュアーの佐藤がお送りしました。

(ここに書いてあることは、すべて私の妄想です。事実は1つもありませんので、うっかりウンチクとして話してしまわぬよう、ご注意ください!!)